今回はQHY600とβ-SGR 180FL でのピント合わせについて備忘録的に書いてみようと思います。

環境としてはQHY600に付属のROMに収録されている『SharpCap-3.2.6263.0』
β-SGRを購入した時に付属してきたROMに収容されているβ-SGR 制御ソフト(Ver. 1.4.8)
ダイイチ株式会社HPにあるSharpCap用SnapShotマクロ

この3つが必要になります。


本来であれば、β-SGR制御ソフト内のレリーズ・アドイン『for UNVclicker.dll』を使用してレリーズをコントロールすることができるはずだったのですが、しっかりと設定しても全く動作してくれませんでした。
そこで、ダイイチ㈱の担当の方にお聞きしたところEZCAP-QTというソフトの開発環境そのものが相性がないらしく
UNVclickerでは認識できないということでした。

じゃあ、どうやってピント合わせをするのか?ということですが、今回のQHY600についてはレリーズ・アドインの一つである『forOUTprocess.dll』を使用してのピント合わせが可能ということで早速試してみました。


ところどころ、ダイイチ㈱の担当者様にTELにて指導していただきながらなんとかピント合わせを行うことができました。担当者様ありがとうございますm(__)m

では、まずSharpCap-3.2.6263.0とSharpCap用SnapShotマクロをインストールします。
マクロのインストール↓

マクロ選択





SharpCap用SnapShotマクロはデスクトップ上にアイコンを置いておきます。

デスクトップ画像




次にβ-SGRの設定画面↓

パラ設定画像2





レリーズ・アドインのところはforOUTprocess.dllを選択します。
右側のSET UPを選択してExe imageのところをデスクトップに置いたマクロを選択します。

これで準備万端!ということでピント合わせのサンプリングを開始したのですが・・・なぜか一枚目をレリーズしてから2枚目には全くいかず・・・。ここで自分としてはギブアップということで、ダイイチ㈱担当者様にTEL~
担当者様から画面設定100%になっていますか??という質問・・・。自分はマウスコンピューターなのですが
画面設定は弄った記憶がなかったのでたぶん100%だと思うのですが・・と言うと、取り合えず設定を見てほしいということで見てみると・・・・125%(推奨)・・・マジか?すみません、100%ではなかったです。ということで設定を100%にしてもう一度サンプリングしてみると・・・大成功!!


β-SGR サンプリング画像





上の画像は鏡筒の蓋をかぶせたままサンプリングしてるので変な画像ですがばっちりサンプリングできています!の画像です(^^ゞ

本来は右上のβ-SGR制御画面に星がピント合わせされている絵が写ります。

補足としてはβ-SGRでのレリーズ時間とSharpCapの撮影時間が2sとかならその倍以上の時間である4s以上をβ-SGRの静振待ち時間にすると奇麗な放物線を描いて正確なピント合わせができます。SharpCapは動画なのでピント移動中の画像を読み込まないようにするための策ですかね。




とりあえずのテスト撮影
フィルターは借り物のUHCフィルター/2mm厚のものなのでバックフォーカスは合っていません。
本来は3mm厚のものを使用した場合の機材なので。



FileName234-1-600s-3-CFW0




(撮影データ)
主鏡 FSQ106ED RDQE 0.73  
ガイド鏡 Gtー40
赤道儀 EM-200
カメラ QHY600
フィルター OPTOLONG / UHC 2インチフィルター
ガイド PHDガイディング(Lodestar Autoguider)
導入 ステラナビ 9
露出時間 600s×4枚  Gain:26
総露出時間 40分
画像処理 SI7・PSCS5
外気温 23℃ (冷却カメラ温度 -10℃)
撮影地 石川県金沢市(自宅)


スケアリング等はまだ調整はしてありません。3mm厚のフィルターが届いたら気合を入れてやってみようと思います。もう少しでHαフィルターが来る予定です。そのころには梅雨でしょうが(+_+)